【体験談】布おむつ|使って感じたメリット・デメリット

 

布おむつって、実際どう?
気になるけど、洗濯が大変そう…と
布おむつを使おうか、迷っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、
布おむつを実際に使って感じた、リアルなメリット・デメリットをお伝えします。

使い捨ておむつが主流の今だからこそ、改めて見直したい布おむつの魅力
ネットの情報だけではわからない、「使ってみて初めてわかったこと」を、正直な気持ちでまとめました。

ご参考にしてみてください!

 

【筆者プロフィール】
広島県在住、小学2年生と年長の男の子2人の ワーママ
布おむつ使用歴 4年
長男で布おむつを使いながら、おむつなし育児をしてみるが キャッチ率を気にしすぎて疲れ、挫折
次男の妊娠・出産で余裕がなくなり、紙おむつメインに
次男誕生を機にゆるく布おむつに再チャレンジし、どはまり
4年しかできなかった布おむつ育児をもう一度楽しみたいのもあり、3人目が欲しいアラフォー

 

目次

1.よく言われる布おむつのメリット
 ① 経済的&ゴミが出ない
 ② おむつが外れるのが早い傾向にある

2.使って感じたメリット・デメリット
 ① 大人にとってのメリット
 ② 布おむつのデメリット
 ③ おむつがはずれて数年後・・・の今だから思えるメリット

3.まとめ

 

1. よく言われる布おむつのメリット

布おむつは、環境にも家計にも子どもにもうれしいメリットがある!っていうけど、
それだけじゃ、布おむつを使ってみよう!ってなかなかならないですよね…
(だって、大変そうだから)

そこで、よく言われる布おむつのメリットについて、我が家のケースを踏まえてご紹介します!

①経済的&ゴミが出ない
②おむつが外れるのが早い傾向にある

それでは、詳しくご説明していきます。

①経済的&ゴミが出ない

▷ 経済的

「布おむつは経済的」とよく言われますが、
実際は紙おむつと併用している家庭も多いため、単純にコスト比較は難しい
のが正直なところ

紙・布おむつの使用割合にもよりますが、布おむつのほうが、トイトレ完了が早い傾向にあるため、
トータルで見たら紙おむつよりコストを抑えられるかも?という感覚はあります。

次男は、生後2か月までは紙おむつメイン、その後は布おむつ中心。
外出時や夜だけ紙おむつを使っており、
1か月に使う紙おむつは、だいたい50~60枚くらい(S/Mサイズで1パック程度)

もちろん、布おむつも最初に一式そろえた後、買い足しがゼロというわけではありません。

かわいいおむつカバーや、うんち汚れが落ちやすい成形おむつなどを見つけると、使ってみたくなり…夜中にポチリと購入。
主にメルカリで少しでも安いものを探し、購入していました。

このように、「経済的かどうか」は各家庭の使い方や好みによって異なりますが、布おむつの使用が増え、
紙おむつの購入が減ると、ランニングコストが減るので、布おむつの方が経済的に感じるかもしれません。

▷ ゴミが出ない

外出時と夜のみ紙おむつだったので、ごみは激減!
特に水分を含んだ大量の紙おむつをゴミの日にまとめて捨てなくて済むのは、地味にうれしかったです。
また、蓋付きのおむつ用ゴミ箱を使っても、開ける度に臭いが気になる…。そういった不快感が減るのも、よかったです。

②おむつが外れるのが早い傾向にある

布おむつの場合、子ども自身が排せつを五感で経験する機会が自然と多くなるので、おむつが外れるのが早いのでは?と感じました。

布おむつは、排せつを「尿意(の感覚)→出る→濡れる」という一連の流れを体で感じやすいツール。

布おむつでおしっこをした場合、あったかいおしっこが出て、濡れたことが肌に直接伝わり、時間が経つと冷たくなるのもわかりやすいです。

 

よく「不快感があることで、おむつが外れるのが早くなる」と言われますが、実際、わが子は不快そうな素振りはありませんでした。
0歳台の布おむつ育児中は、「本当に意味があるのかな?」と疑問を持ちながら過ごしていました。

しかし、1歳を過ぎたあたりから、おしっこが出そうな感覚/出る感覚を理解している様子が見られるようになり、また紙おむつのときでも、
おしっこをしたら自分でおむつを脱ぐようになりました。

 

れまでの一回一回の「出たら交換」の積み重ねで、子どもが、排せつについて学んでいたことを実感した体験でした。

とはいえ、トイトレが完了するためには、「感覚がわかるようになる」だけでなく、トイレに行って、パンツを脱ぎ、座って、筋肉を緩める/力を入れる…といった体の発達も必要
「布おむつだから必ず早く外れる」とは言えませんが、排せつを学ぶ機会が多いことは確かだと感じました。

布おむつを使うことで、紙おむつの購入やゴミ捨てといった、日々のちょっとした手間が減り、チリも積もればでストレスが軽減されました。
さらに、布おむつの使用や交換を通して、子どもが排せつを学んでいく様子に触れたときは、本当に感動しました。
「経済的」「環境にやさしい」「おむつ外れが早い」──そんな言葉では語りきれない、たくさんのメリットを感じました。

2. 実際に使って感じたメリット・デメリット

前項目では、よく言われる布おむつのメリットについてお伝えしました。
ここからは、私が実際に布おむつを使ってみて感じた、大人目線でのメリットとデメリットを、正直な視点からお伝えします。

①大人にとってのメリット
②布おむつのデメリット
③おむつが外れて数年後…今だから感じるメリット

紙おむつのよさを知ってるからこそ、布おむつで大変だったこと、
今、布おむつ育児を振り返って感じることなど、リアルな体験談を交えながらご紹介します。

①大人にとってのメリット

「赤ちゃんにとってのメリットは?」とも考えましたが、正直なところ、それは本人に聞いてみないとわかりません。
そこで、ここでは、大人側のメリットをご紹介します。

私が布おむつを使っていて一番感じたメリットは、
子どもとのコミュニケーションの機会が増えたこと。

もちろん、紙おむつでも十分関われるという方もいると思います。
私はもともと赤ちゃんとの関わり方がわからなかったので、
布おむつを通して関わる“きっかけ”が自然と増えたのはとてもありがたかったです。

実際、紙おむつメインだった長男よりも、布おむつを使っていた次男の方が、
話しかける回数や気にかける頻度が明らかに多かった。

たとえば、次男のそばを通るたび、おむつを触って濡れていないか確認し、濡れていたらすぐに交換。
一方で長男のときは、「さっきうんち出たし、紙おむつだし大丈夫かな…」と、気にかけないことも多くありました。

そう考えると、「気にかけてもらいやすい」というのは、子どもにとってのメリットかもしれません。

また、我が家ではおむつカバーなしで、輪おむつをヘアバンドで留める“ふんどしスタイル”が多く、うんちが横から見えていました。
そのたびに長男が「(次男が)うんちしてるよ」と教えてくれるなど、長男との関わりも増えていきました。

さらに、布おむつを洗って使ううちに手になじむ感覚や、やわらかい布に触れている心地よさには、私自身とても癒されていました。

②布おむつのデメリット

▷ 交換の手間
布おむつは一回排せつしたら交換が基本。
吸収力のある紙おむつと違い、濡れた布が肌に長時間触れるのは避けたいもの。
蒸れやかぶれも気になるため、交換回数はどうしても増えてしまいます。

紙おむつの交換頻度と比較すると、「さっき替えたばかりなのに、また!?」ということもよくありました。

▷ 洗濯の手間
紙おむつのように、「丸めてポイ」ができない…。

つけ置き用のバケツに溜まった大量のおむつを予洗いして洗濯機で洗って、干して、たたんで…。
「これ、いつまで続くんだろう…」と、途方に暮れることもありました。
特にうんち汚れは、トイレに流して、石鹸で洗って…と手間がかかります。

とはいえ、赤ちゃんのいる生活では、おむつに限らず洗濯物は多いのが当たり前。
保育園等に通うようになれば、さらに洗濯物は増え、慣れてしまえばそれほど負担には感じなくなりました。

もしかしたら、毎日洗濯機を回しているご家庭であれば、「どうせ洗濯機まわすし」と、
考え方によっては、布おむつが増えても大きな負担にはならないかもしれません。

③おむつが外れて数年後…今だから感じるメリット

現在、小2の長男と、年長の次男。
2歳台でおむつが外れてから、数年が経ちました。

今振り返ると、布おむつの大きなデメリットだった「手間の多さ」については、すっかり忘れてしまっています(笑)
むしろ思い出すのは、ベランダに干した輪おむつが風にそよいでいた風景や、頻繁に交換していた頃のやり取りなど。

あの頃の“手間”も、今では「たくさん関われてよかったな」と思える温かい記憶になっています。

そして何より、布おむつ育児を通じて自然と身についた、「子どもを見る・感じる力」がその後の子育てに役立っています。
今の子育てにいきているなと感じるメリットは、以下の3つです。

・赤ちゃんもいろんなことを考え、学んでいる。
 未熟な「子ども」ではなく、1人の人として接する視点がもてたこと

・子どもについて悩んだとき、
 ネットの情報は参考程度に、「今この子にとってどうするのが最適か?」を軸に判断できるようになったこと

・周りと比べて「できる・できない」で見るのではなく、
 「この子にはこれがあるから大丈夫」と子どもの強みを信じられるようになったこと

具体的なエピソードは、またの機会にご紹介します。

私自身、この視点を持てたことで、子どもを過度に心配することが減り、子育てが本当にラクになりました。

といっても、子どもにとっていいお母さんとはほど遠いのが現実。
毎日反省の日々です(笑)

布おむつは手間も多いけれど、その分、子どもと関わる機会が自然と増え、育児の土台づくりに役立ちました。
今振り返っても「やってよかった」と心から思える体験です。

3. まとめ

今回は、布おむつをつかって感じたメリット・デメリットをお伝えしました。

1.よく言われる布おむつのメリット

経済的
実際は、紙おむつと併用が多く、紙おむつとの単純比較は難しい。
布おむつの使用割合が増えれば、紙おむつのランニングコストが減り、経済的と感じるかも。
布おむつもこだわれば、お金がかかる。

ゴミが出ない
水分を含んだ重たい紙おむつのゴミが減るのは、地味に快適!

おむつが外れるのが早い傾向にある
排せつを五感で感じる機会が多く、排せつ感覚について、子ども自身が学べ、結果おむつ外れが早くなる傾向にある。

2.使って感じたメリット・デメリット

大人にとってのメリット
「おしっこして濡れてないかな」と子どもを気にかける回数が自然と増え、子どもとのコミュニケーションの機会が増える。

布おむつのデメリット
交換と洗濯の手間。
紙おむつより、交換回数が多く、洗濯ものも増える。
慣れるまでは大変!

おむつがはずれて数年後・・・の今だから思えるメリット
布おむつ育児を通じて自然と身についた、「子どもを見る・感じる力」がその後の育児に役立っている。

布おむつ育児は、正直、手間がかかるのは事実。
だからこそ、頻回なおむつ交換・洗濯にかける時間を、子どもとの関わりに使いたいから紙おむつを選ぶ、というのも、素敵な選択だと思います。

子どもと遊ぶのが苦手な私には(今でも苦手)、たまたま布おむつを通じた関わり方が合っていて、
デメリットだと思われた“手間”のおかげで、子どもとの関わりが自然と増え、排せつや体の感覚に寄り添う時間を持つことができました。

ちょっと気になる方は、ぜひ一度試してみてください。
いらないタオル1枚からでも始められます。

布おむつを無理のない範囲で取り入れるだけでも、育児本やネットには書いていない、使ってみて初めてわかることが見つかると思います。

最後までご覧いただき、ありがとうございました